柾目と板目の違いについて

将棋盤の柾目

柾目と板目の耐久性について

 柾目と板目では耐久性が少し違います。一般的に板目より柾目の方が耐久性があります。 板目は天面の板目が出ている部分が傷みやすい(フケやすい)、耐久性が少し劣ります。 それでも通常使用なら15年くらいもつと思います。  

柾目と板目の音の違いについて

 簡単に説明すると年輪の通りに「音が抜ける」 とイメージしてもらえると分かりやすいと思います。 柾目はどこに置いても指しても音が抜けますが、 板目の山型の部分は音が返ってしまいます。 ただ、どこに置いてもド(ドレミファソラシド)の音が出るわけではありません。 あくまでも音抜ける感じがどこに置いても指しても出ると言うことです。

柾目と板目の厚みの指し味、打ち味について

 産地や木質(固い、柔らかい)で多少は変わります。 同じ木でも、「芯に近い」、「表皮に近い」、「北側南側」 で木質が変わり脂も変わってきます。 そのため、厚みが同じでも指し味打ち味は一面一面微妙ながら違いがあります。

赤口、黄口の材について

 赤口と言われるものは脂が多く比重も重たくなります。 仮に全く同じ木目のものがあったとした赤口が20キロの盤とすると 黄口は18キロなどと少し軽くなるものが多いです。 これによる耐久性は変わらないと思います。好みで選ぶと良いかと。
 板目は直径で木取りを行うため南側だけで取れるもの、 北側だけで取れるもの、南北が半々で入ってしまうものなどあります。 そのため板目ほど半分半分で色違いが出るものが多く存在します。 ただ木味の良いものは板目の方が多いような気がします。

将棋盤の板目