将棋盤の脚の形について
将棋盤の脚の形そのものは梔子(くちなし)の実を形どったと
いう通説があります。これは対局中に他から「口を出すな」との
戒めとされております。
近代は脚を機械で彫る工法が多くなりました。その分寸分違わ
ぬ同じ物を安くつくれます。しかし当店は伝統ある手彫りの工法
を守り続けております。それは「それぞれの盤に合った脚がそれ
ぞれある」と考えているからです。そのため一品一品脚の形が異
なります。手彫り作業の分、製作時間が掛かりますが、本物を求
められるお客さまに支えられ、今日まで営業致しております。