将棋盤の脚について

将棋盤の脚の高さ
 伝統工芸品としての盤の脚の高さは、将棋盤三寸の寸法が約束事になっております。  盤の厚さによって脚の高さが変ることはありません。稀に三寸二分の脚の付いた歴史のある盤もございますが、本来は三寸二分に造り、仮造りの状態として脚を植込み、乾燥を見て完成させる時に脚の太さだけ(胴づき)盤を二分の深さに彫り(大イレと言う)二分の分を植込み、三寸の高さに形が決まります。
 近年、手彫りの脚を使った将棋盤を製作できる盤業者が少なくなってきました。もう数えるほど。市場に安価で出回っている将棋盤のほとんどが機械で作られた機械脚なのです。その分コストは安くなるというメリットがありますから予算に応じてお選びくださればいいと思います。しかし数百万もした高価な将棋盤にも機械脚が付いていて愕然とすることがあります。さすがにこれは・・・
 当店は江戸時代から続いている伝統的な工法による手作りの将棋盤です。手彫りの脚を使った将棋盤には全て脚の画像を掲載しています。なぜ手彫り脚にこだわるのか? それぞれの将棋に合った最善の脚があると考えているからです。模様、色合い、太いもの、細いもの、形など同じ脚は一つもありません。そう全て一品物なのです。市場価格と比べ少し高いと感じる方もいらっしゃると思いますが、手作りにこだわった最高の仕上がりを目指したもの。本物志向のみなさまにお届けする逸品です。